ある暑い夏の夜、友人のS君とともにドライブしてると彼が突然、
S「なあ、メル友引っ掛けようぜ」
と言い出した。
そのころ私は車を買ったばかりでぶっちゃけ調子のってましたよ。
さらに、仲間内では出会い系サイトが流行っていて、メル友と会ったりもしていた。
俺「おっしゃ、まかしとけ!」
これでも仲間内ではメール神とか呼ばれてたので自信があった。
早速某有名無料出会い系サイトに投稿。
待つこと20分。
返事が来た!
『はじめましてえ!女二人で暇してまあす一緒に遊びませんか?』
俺「どんなもんだい。すぐつかまるだろ?」
S「すっげえな、じゃ早速行こうぜ!」
こうしてバカ男二人組は喜び勇んで夜の町へと繰り出した。
このあとに待ち受ける地獄も知らずにな。
さて、待ち合わせの場所についたけど誰もいない。
俺「おっかしいなあここでいいはずなんだけど」
仕方がないのでそこら辺をグルグル回ってみたがそれらしき二人組が見つからない。
俺「騙されたみたいだな、いいや帰ろうか」
?「おい」
俺・S「????」
?「おい!おまえらなに見てるんだよ」
そこには、明らかにカタギじゃない二人組の男がいつのまにか私たちの車に横付けしていた。
?「さっきからこっちみてたろうが」
確かに待ち合わせ場所を見てはいたがこんな奴ら見てたつもりはない。
『Σ(゚Д゚ ノ)ノ まさかこいつらがメル友?やばい!犯される!』
俺「逃げるぞ」(ボソリ
と言い出したときにはすでに体は車を走らせていた。
当然追っかけてくる二人組。
信号無視なんか当たり前。
そりゃあそうだ、つかまったら間違いなく身包み剥がされて埋められて犯されること間違いなし。
常に100kmは出てた。
交差点ではドリフト状態。
気分はまさに頭文字D。
何とか振り切ったものの、地元じゃヤバイのでしばらく逃げ回った。
およそ30kmくらい逃げたところで、
俺「まいったな、やOざみたいなのがでてくるとは」
S「つーかよく逃げ切れたよな。命ないかと思った」
俺「とりあえずほとぼり冷めるまで戻らないほうがいいな」
結局は戻ってこれたのは朝の4:00。
二人ともへろへろだった。
これ以来私は出会い系サイトの投稿を自粛した。
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