今から3~4年前の話。
マンション住まいの友達の家に遊びに行ったとき、ちょうど時間は夕方5時くらい。

友達はマンションの5階に住んでいるので、さすがに階段は面倒なのでエレベーターを使う事に。
しかしエレベーターのドアが開いた瞬間

『ウッ』

と思い立ち止まった。
喪服姿の小太りした女性が入口側に背を向けて入口をふさぐように立っていた。
幽霊というよりは頭おかしい人が乗ってるのかと思い、さすがに

「ちょっとどいてくれませんか」

と話しかけるのも怖いので立ち尽くしていたらそのまま扉が閉じた。
見なかったことにして階段で5階まで行くことに。

3階くらいまで登ったところでエレベーターを見てみると、ちょうど5階までエレベーターが上がっていた。
5階の人がエレベーターを使おうとしたらしい、ちょうど4階と5階の間の階段で下りてくる女性とすれ違ったので

「エレベーター使おうとしました?中に変な人乗ってませんでした?」

と聞いてみた。

おばさん「ええ、乗ってたわ、不気味でエレベーター乗れなかったわよ、本当迷惑よねー…」

と軽く話した。
全く気味悪い人もいたもんだと思い友達の家へ。
さっそく友達にもエレベーターの中にいた女性の話をした。

友達「マジかよ?迷惑な奴もいるもんだな、きみわりいなー、まだいるのかな?夕飯食いに行くついでに確認してみるか」

となり、まあ友達の家で20~30分くらいしゃべってたから、

『さすがにもういないかなー』

とは思っていた。



そして友達と一緒にエレベーターのドアを開いたら、いる。
まだいる。

「……」

沈黙数秒(エレベーターのドアが閉じる)。

友達「あいつか…」
俺「ああ…」

友達「なんかこええな、階段下りて行こうぜ」

まあ階段降りながら

「あいついったいなんなんだよ」

とか

「ただ人を脅かそうとしてるんじゃないか?」

とか話しながら1階へ。

俺「マンション管理人に言ったほうがいいんじゃねえか?連絡とれる?」
友達「さすがに今は無理だなー、帰ったら後で連絡するわ」

とか話してたらエレベーターが今度は降りてくる。

『3階か2階の人が押したのかな?』

と思ってたが、1階まで下りてきた。

友達「おい…まさかあいつ降りるのか?」

と聞いてきた。
俺は何も答えられないままエレベーターのほうに目をやっていた。

ドアが開く……

今度はその女性は正面を向いていた、しかし顔を見た瞬間背筋が凍りついた。
その女性が不気味な能面をつけていたからだ。

能面をつけた女性はこっちに目をくれる事もなく(もしかしたら能面越しに目はこっちを見ていたかもしれないが)、そのままゆっくりと歩き去って行った。

俺「明らかに不審者だよな…、警察に通報したほうがいいんかなあ?」
友達「いや…何かされたわけじゃないしな、他の住民がもう言ったかもしれないけど後でマンションの管理人に言っておくよ」

その後友達は管理人に報告したらしいが、その後その女性はあらわれていないらしい。
幽霊ではなく多分人を脅かそうと思ってる悪戯の犯行なんだろうけど、本気でこういうのはやめてほしいと思った。