あの日は夜勤明けでけたたましいピンポン連打に目を覚ました。

時刻は夜中の2時。
何事かと玄関に行くと

男「開けてください…」

という男の声。

私「いま何時だと思ってるんですか?!ていうか用件は!」
男「あなた、お金を落としましたよ…それを届けに来たんですからドア…開けて…入れてください…」
私「どこでお金を拾ったのかと、私のものだとなぜわかったか説明できますか」



男が言うにはアパート近くのスーパーで私が買い物をしたとき落としたのを拾ったんだ、と確かに仕事帰りにスーパーへ寄ったし、ズボラなものでたまたま鞄に入れてた給料袋からお金を出したのでそのとき落ちたのかもしれない。

私「それが本当だとしても、普通は直後に落としましたよとか声かけますよね?」
男「いや…俺も仕事があったし…仕方なく家をつけて…仕事終わったから来たんです…」

もうツッコミが追いつかない。
仕事中にスーパーで買い物してお金落とした女に話かけもせず、家までつけてくるかw
しかもこんな深夜に仕事が終わる会社なんて近所どころか町内にないってのwww(※超ド田舎)

私「お金って千円くらいでしょ、あげますから帰ってください。ご近所にも迷惑なんで」
男「そんなこと言わないで…お菓子、買ってきたんですよ…一緒に食べましょう…」

私の心の声『あああああ!!コイツ絶対、頭おかしい!お巡りさーん!』

私「ちょっと、いい加減にしないとマジで警察呼びますけど?!」
男「………わかりました…」

ドアスコープから覗くとしょぼくれた男の姿が一瞬見えた。
強気に出たけど本当はめちゃくちゃ怖くて玄関にへたり込んだ。