随分前の話ですがうちの実家の隣人のお話。
実家は北海道で冬が厳しい。

実家の隣には3人の男の子(推定:小学校高学年、小学校低学年、幼稚園)がいて、ある日その男の子3人が真冬の寒空、家の鍵がなかったのか外で放置されていた。
母がそんな子供達を不敏に思い、家の人が帰ってくるまでうちに入れた。

温かい飲み物と食べ物を出して当時私も高校生ぐらいで流行のゲーム機などを渡すと、子供たちの目が輝いた。
どうやら家が厳しいらしくゲーム機は買ってもらってない様子。

しばらくするとお父さんと思われる人が迎えに来て、頭を下げて迎えにきてくれた。
どうして家にいることが分かったのか今思えばおかしな部分もあったけど。

それから、外で寒そうにしてるところを時々みかけたので家にいることがたまにあった。
どうして鍵作ってもらえないのか聞いたら

「お母さんが鍵開けてくれないから」

と。
どういう意味かわからなかったけど、どうやら母親はパチンカスで父親に内緒で借金をしていて、借金取りに家にいることを知られたくないから子供が帰ってきても鍵を開けなかったらしい。



しばらくすると隣人の母親はお金を貸して欲しいと言いに来るようになった。
借金取りらしい人に

「隣の人出かけてるかわかりますか?」

と聞かれることもあった。
子供に食べさすご飯がないと言われて、よせばいいのに母が3万貸してしまった。

次の月には返済してくれるのだが、金の無心を頻繁にされるようになったので母に二度と貸さないように約束させた。
すると向いの奥さんやその隣の人にもお金を無心しに行ってることがわかった。
あまりにも頻繁なので隣の旦那に母が

「奥さんがお金をよく借りに来ますが大丈夫ですか」

と言ったら隣の旦那はすごく驚いて、頭を下げてお金を返してくれた。
隣の旦那の車がファミリー車から軽自動車に変わっていた。
それでもたまにお金の無心しにくるらしい。

そうこうしてるうちに数年が経ち子供達は全員グレ始めた。
ただ、うちの家の人間には礼儀正しく金髪ピアスだらけでガラの悪い友達と一緒なのに笑顔で

「おはようございます」
「こんにちは」

の挨拶は必ずしてくれる良い子達。
高校も行かせてもらえないみたいで中学卒業したら働いてるようで うちの母に

「おばさん!今度うちの店に食べに来てよ」

とか声かけてくれるようです。
母親は相変わらずたまにお金の無心しにくるとのこと。
この前は

「病院行くからお金貸して!」

と夜22時ぐらいにきた。
姉が

「金借りにこれるぐらい元気だろ。どこ悪いんだよ」

と言って追い返したらしい。