昔、選挙ポスターを破ったとかで公職選挙法だったかで逮捕されそうになった。
実際には俺は何もやってないんだが選挙ポスターは破れてた。

だが、誰も破った人間は存在しないと言う修羅場。
うちの家の前の塀の所には1.2m×1.5m程のベニヤ板があるんだが、そこに張られた選挙ポスターが無残に破られたらしい。

で、目撃者も証言者もいないし、証拠も何もないのに俺が犯人だって騒ぎになった。
人通りがない時間帯に破かれてたから家主の俺が犯人に違いないって事らしい。

一応最初は心当たりはないかって聞き方だったんだが完全に犯人扱いで俺が、

「選挙ポスターって何のこと?」

とポスターの存在そのものを知らないと言い張ったら、もうコイツが犯人確定だなって感じで逮捕されそうになった。



『逮捕する→逮捕状持って来い→現行犯だから逮捕状は必要ない→一体どこがどう現行犯なんだ?』

と、揉めていたところたまたま遊びに来ていた父が

「君たちは現行犯の意味も知らないのかね?警察署の方にも私の知り合いはいるのだが、一度出直したほうが良いのではないかね」

等と貫禄たっぷりに言うと、

「すぐに出直して来る」

と言って出て行った。

「警察に知り合いなんているのか?」

と尋ねたら、

「わし、警察署の”方”としか言っとらんぞ?」

とか言いやがった。

「それに実際、知り合いはおるぞ、エライ奴と知り合いとは言っとらん」
「明日の朝には帰るし、なんか言われたらボケてたんじゃね?って言えば問題ない」

って。
まあ、ポスターには本気でまったく心当たりがなかったんで大丈夫だろうと思ったが、結果的にはまったく問題なかった。