中学の同窓会の時の事。
出された料理の半分以上が、同じクラスで調理師になったというA介が作ったものだという。
楽しく時間が流れて行き、担任だった先生がみんなに発表。

「なんとこの料理の半分はA介が作ったものだそうだー!」

歓声・拍手・賛辞…
が、空気が読めない女が一人いた。

「えーwどれが作ったのか教えてよーw避けて食べるからwww」

Y子だ。
在学中から空気の読めない奴だったが何一つ変わってない。
静まり返る場。

「だってあいつが自己処理した手でといだ米とかでしょ〜w食えないっしょ〜普通www」

ぷち(#´ー`)
一瞬で『うぜえなコイツ』から『ぅゎ殴りてえ』にクラスアップ。



しかしせっかく懐かしい顔が集った同窓会。
暴力沙汰なんかもってのほかです。

でもうちのクラスには血の気の多いのが覚えてるだけで5人はいたはず…
それが暴れだしたら俺らで止められるか、少なくとも俺が3秒で沈むのは間違いない。

周りの空気にも無言の圧力が満ちてくる。
近くの女子が小声でY子に警告する。

「あんた世界中の男子敵にまわしたよ」
「はあ?意味わかんないww」

やっぱりわかってない。
自分では爆笑必至のネタでも披露したつもりなのか。

と、そこで颯爽とY子の前に歩み出るA介。
殴り飛ばすかと思いきや、芝居がかった動作とプロの笑顔で

「お客様、お客様はどうやら当店に相応しくないようですね」

誰かがブフォッと吹き出す。

「外にお車をご用意いたしますので、どうぞお引取りください」

そして後ろに向かって叫ぶ。

「誰か救急車呼んで〜」

一同大爆笑。
歓声に隠れるようにY子を連れ出す先生。

そこからは終りまで楽しい時間が戻ってきた
A介…おまえが一番殴りたかっただろうに…さすがプロだ…