先月、自転車に乗ってる途中に走ってきた大型犬に体当たりされて転倒した。
後から追いかけてきた飼い主のおばさんは、私を一切無視して逃げた犬を追いかけていった。

警察を呼んだら加害者が動物の場合はあーだらこーだらと言われ、介入しないとのこと。
とりあえず病院で診断してもらった結果、あばら骨が一本折れていた。

後日、飼い主のおばさんをファミレスに呼び出し、

「治療費を払ってください」

と言ったところ、

「年老いた母と二人、生活保護で慎ましく暮らしております…」

なんて言ってきやがった。

『知るかそんなもん。犬飼う余裕はあるのに生活保護かよ絶対嘘だろ。』

あとになってそう思ったが、そのときは頭が真白になって何も言えなかった。
その間もおばさんは、払えないとか、犬が勝手に走っていったとか、勝手なことを言ってくる。



なんでかこっちが泣きそうになっていたら、少し離れた席からここにいる筈の無い兄が登場した。
そしてもの凄い剣幕でおばさんに怒鳴った。

「あんたなあっ、俺の妹に怪我させといて何言ってんだ!犬が勝手にだあ?あんたが飼い主だろっ、犬は謝れねえんだから飼い主のあんたがちゃんと謝って、こいつに誠意見せろよ!!」

この兄、私が犬にぶつかられて怪我をしたと言ったときは爆笑していたくせに。
おばさんと二人で話してくると言ったときも

「おうおう頑張れ~」

とか適当なこと言ってたくせに。
後はもう駄目だった、泣いた、嬉し過ぎて泣いた。

もちろん治療費は受け取れた。
でもそんなことよりも、兄を見直した。