昔学校が同じだった女子が、私を披露宴に招待してきた。
当時高校生だったが、最終的にその女子は色んな事をやらかしてクラスどころか学校全体を敵に回し、(喫煙・飲酒自慢をネット上に公開、それによる凸で電話回線パンク、進学校だったのに街中で制服着てると笑われる、校長ノイローゼ、修学旅行で大迷惑を掛けて次年度からの行き先が変更され後輩からひんしゅくを買う…など)同窓会にも呼ばれてないくせにやってきて

「かーえーれ!かーえーれ!」

というコールの中泣きながら帰ったくせに、当たり前のように招待状を寄越してきた。
他の友達に聞いてみたらやはり招待状が来ているとの事。
理由として、

「高校での悪評が大学でも広まり、全く友達が出来ず、『新婦の友人』として席に座ってくれる人がいなかったので苦肉の策として高校の時の同級生を招待したんだろう」

と何人かで推測した。
出ずに恥をかかせる、という手もあったけどそれではかつて迷惑を掛けられたこちらが収まらないと招待状を送られた全員(当時のクラスメイト達でお互いに連絡を取り合える十数人)が出席の返事を出した。



ただ、披露宴には全員喪服で出た(女は黒い服、男は黒ネクタイ)。

「結婚は人生の墓場だって言うから…あんな子と結婚するなんて旦那さんが気の毒で気の毒で」

「ヨヨヨ…」

と泣く人までいる始末だった。

「あれだけ迷惑掛けて、呼ばれてもいない同窓会に乱入してつまみ出されて、それでも結婚出来るんだね…」

と囁きあったりする人もいた。
数々の伝説を知らなかった新郎側は混乱し、私達に事情を聞いてきた。
当然洗いざらい話した。

「本当なのか」

と新郎に問い詰められる新婦は真っ青、というか顔色が無かった。

「呼ばれた全員があんな格好してるって、ただの嫌がらせじゃないだろう!」

という声を覚えている。
それでも全員終わるまできっちり居座った。

ドタバタで披露宴どころじゃなかったけど、しっかり引き出物までもらって帰って来た。
(中身はしょぼかったので笑いのネタにして早々に売りに行った)

「これほど楽しい披露宴もそう無いだろうな」

とみんなで笑いあって、二次会などには行かず皆で飲みに行った。