学生時代の私は子供の頃から女だけの学校に通ってたせいか、漫画のような女子校脳だった。
大学生になっても部活のOGのとある女性を

「お姉様~」

みたいに慕い崇めるキモさフルスロットルだった。
ある日そのお姉様から、

「初めて心から好きな男性に巡りあった。愛し合い、妊娠したかもしれない。しかし私は勤め先の会社の社長の求愛を安易に受けて婚約中の身。婚約者は残酷な人で必ず我々の愛を裂くだろう。なんて悲劇なの」

という話を聞かされた。
その場では貰い泣きしながら聞いたが、

『お姉様を幸せにしたい!』

という気持ちが押さえられず、悪いと思ったがお姉様の携帯を盗み見て婚約者男性の連絡先をメモし、公衆電話から電話して、不審がる相手に

「婚約を破棄してあげて!お姉様の恋を許してあげてください!生まれる子供が可哀想!」

と怒鳴って切った。




それ以来、お姉様とは会ってないし連絡も取れない。
婚約者だった男性からは電話があって、

「君が電話してきたんでしょう。調べたよ。あの時はありがとう。無駄な支出が減ってとても助かったよ。君の趣味は何かな」

と言われた。

「映画が好きです」

と言ったら、それ以降しばらく毎月のように試写会の招待が来た。
それを期に女子校脳も解脱した。