風鈴しまってて思い出した昔話。
新婚で住んだ旦那の社宅に変な主婦3人組がいた。

その主婦3人組は、園のバスが去ったあともずっと立ち話を大声で続け、社宅の正面玄関に2時間は居座る。
雨の日など、狭いエレベーターホールに居座るので、自転車を押してエレベーターから出てくると

「自転車!自転車!」

とエレベーターに背を向ける位置にいる仲間に毎回教えるので、私も出勤するときにいつも

『邪魔だな~』

と思っていたので顔を覚えていた。
んで、夏が来て南部鉄の風鈴をもらったので廊下側の部屋の窓辺に下げていた。

他のお宅もガラスの風鈴や、ドアに付けるベルなどいろいろ音のでる物をつけていたし、なにより小学生や幼稚園生など子供がいっぱいいるので、ピアニカやらハーモニカやら縦笛などいろいろ賑やかだった。
にもかかわらず、その主婦3人組がうちにやってきて

「みつけた!ここよ!」
「いやあ~」

などと廊下で騒いでる。
ちょうど家にいたので、何事だろうと出てみたら、




主婦A「お宅のこれ、気持ち悪いんですけどぉ~」

と、風鈴を指差す。

私「?なにがですか?」

ちょうど風が吹いて、風鈴が

「リーン」

主婦B「きゃあ!」
私「???」
主婦C「仏壇の鐘(リンのことだと思う)がなってるみたいで気味悪い」
主婦B「いや~こわぁ~い」
風鈴「リーンリリリーン」
主婦ABC「きゃあ~」

コントみたいだった。

『なんなの?私から外します。ごめんなさい。って謝罪が欲しいの?意味もわからないし、かといって外すのもムカつく。もともと悪印象な3人だし。』

とか思っていたらしびれを切らしたのか

「普通、こう言われたら外しませんか~?」

と主婦A
それを聞いた途端に、あんまり考えてなかったんだけど

「あぁ?」

って返事しちゃったら、ちょっと固まるABC。

私「風鈴が怖いとか初めて聞いたわ。」

って一人一人と目を合わせて言ってやったらうろたえはじめたBC。

私「それともうるさかった?うるさいなら外すわよ?」

と、Aだけガン見してやったらAは顔伏せちゃった。
BCがAにむかって『どうする?』的な視線を送りだしたらAが

「えっ…よく聞いたらいい音!」

とか手のひら返し。

A「ね!ね!実物見たら怖くなくなったね!」

と、BCに同意を求めBCも

「見た目が和風でかっこいい!」

とかアホ丸出し。
そんで

「お騒がせしました~」

ってそそくさといなくなった。 
何しに来たんだか。
私が気弱な態度でいたらどんな展開になっていたんだろう。
風鈴の音が仏壇のリンっぽいってだけで、幼稚園児の親が『こわい~』って発言が信じられなかった。