両親が揃って電波
洗脳された娘も電波。
息子だけ唯一まとも。

しかし息子は小学生で、逃げ出すことも助けを求めることもできない。

「学校は悪魔の手先だ」

と言う両親は、子供達を学校に行かせない。
姉は大人しく従ったが、息子は学校へ行きたがった。

外へ出たがるのは悪魔が憑いてる証拠として、家庭内でさらに監禁される息子。
いくら電波発しても洗脳できず常識人であり続ける息子に対し、両親の虐待はエスカレートしていく。

虐待で大けがを負った息子は病院にかつぎこまれた。
電波両親と電波姉以外とろくに会話経験もなく、学校にも行けず、外部との接触が極端になかった息子は、他人とコミュニケーションがとれなかった。




優しくしてくれる人にずっとまとわりついて迷惑をかけ、話しかけられると大声で何時間もしゃべり続けた。
病院でも持てあましていたが、両親が

「息子は頭がおかしくて家では育てられない」

と言うので入院し続けた。

考えを改めた両親が引き取りに来た時、病院側は息子を渡してしまう。
かくして息子の地獄が再開した。

再び大けがを負わされた息子は病院に連れて行かれるが、その頃は少し成長していた。
両親が狂っていることを訴え、助けを求める息子。

だがコミュニケーション能力無しの部分はそのままだったので、やっぱり病院では厄介者扱いされた。
怪我が治り両親が迎えに来て、息子はまた家に連れ帰られた。

その後、息子の消息は不明。
ただ病院のカルテだけが残った。