昨年、大学時代からの友人Aの旦那さんが亡くなった。
まだ30代半ば。
自営業だったせいかあまり健診とか受けてなかったらしくて、何年振りかで受診した人間ドックで癌が見つかってからアッと言う間だったようだ。

一周忌も終わってだいぶ落ち着いたようだったからふたりで食事してそのあと飲みに。
その時にAが実は夫婦仲はあまり良くなかったってことを初めて告白してきた。
それまでは普通に仲のいい夫婦のような話しぶりだったんだけど、

『まぁ夫婦も色々あるよなぁ』

と思って、そうなんだーって普通に受け止めた。
しばらく亡くなった旦那さんの愚痴を聞かされて、その後

「あんたはいいねぇ、素敵な旦那さんがいて」

って言われて、このタイミングでどう返答すればいいのか一瞬迷って、結局黙ってた。
そしたら

「正直言うけど・・・」




って、Aがうちの旦那を狙ってたことを告白された。

「何度かアプローチしたけど相手にされなかった。あんた本当に愛されてんだねぇ」

って。
旦那をAに紹介したのは婚約直後だったけど、結婚式の前に一度、結婚したあとも一度、会社帰りに待ち伏せたんだって。
Aはその頃もう結婚してたのに。
二度目の時に

「ハッキリ言うけどタイプじゃない」

って言われて諦めたらしい。

『諦めたってなに?友人の旦那を寝取るつもりだったの?いやいやそれより何故それを私に言うの?何が目的?私はなんなの?』

色々頭の中がぐちゃぐちゃになって、そのあとAを置いて店を出たことしか覚えてない。
携帯が鳴りまくってたし、LINEもメールも沢山入ってたけど、電話にも出てないしLINEもメールも開かずに着拒した。

Aにはもちろん腹が立つけど、そんなAのこと何も知らずにずっと心配してた自分が滑稽で腹が立つ。