俺の彼女の話。
知り合いのおじさんに

「自分の行きつけのスナックを手伝ってやってくれないか?」

と頼まれた。
週1でいいと言う。
元々お水系なので軽い気持ちで受けた。

初日行ってみると、ホストあがりのようなチーフ一人だけだった。

「自分は経営者ではない」

との事。
その他は特に説明もなく、狭い店内で手持ち無沙汰でいると、20歳くらいの女の子が来た。

女の子:「あの・・・わたしも今日からなんです。てかあの人だれ?」

チーフはソファで寝ている。
女の子も別の常連客の紹介だという。

程なくして、お客が来た。
知り合いのおじさんだった。

会社の同僚を連れてきた。
女の子のお客も来た。
少しにぎやかになった店内でもチーフはソファにもたれかかっていた。

結局その日のお客はそれだけだった。
売り上げ18000円。
自分と女の子のギャラでほとんど無くなった。
よくわからないまま帰った。




翌週店に行ってみて驚いた。

「イラッサイマセ~!!!」

東南アジア系の女性3人がカウンターの中にいた。

『あれ?階を間違えたかな???』

いや・・・合ってる。
カウンターに男が座っていた。
もうすでに酔い潰れていた。

慌ててチーフを探す。
いない。
一応携帯番号は聞いていたのでかけてみる。

「この番号は現在使われて・・・」

訳がわからない。
知り合いのおじさんにも電話した。

「俺は先週行ったきりだ。何にも知らない。」

アジア女が「つぐない」を歌いだした。
彼女は自分がこの店に雇われていること、あなた達がいることは全く聞いていないこと、チーフと連絡が取れないことを言った。

アジア女達は、ニヤニヤしながら母国語で話し合い出した。
カウンターの男がイビキをかきだしたんだが、女の一人が言った。

「アナタ、バイバイ。」

そのスナックは今テナント募集中。
なんだかこのアジア女がとても怖いです。