ネットで見つけた人怖話の体験談を紹介していきます!

怖い友達家族, 怖い母

満面の笑みの母親

友達の母親にまつわる恐怖体験

友達の母親にまつわる恐怖体験

もう二十年以上前の話。

小学校の通学路に私鉄の踏切があった。
開かずの踏切として有名で、遅刻しそうなタイミングで引っ掛かるとほぼ100%アウトなので、多くの子どもが危険を承知で遮断機の下を通りぬけようとして事故に遭い死ぬ事件が毎年のようにあった。
私が覚えているだけで小学校六年間で5人の子どもと、2人の大人が死んでいる。

特急が停まる駅の近くの踏切なので、列車の速度が他の踏切より遅く、一見通れそうに見えるのが原因らしい。
そのせいか、列車と衝突しても交通事故ではねられたみたいな感じになるのが多く、回送列車に撥ねられて首が吹っ飛んだ人以外は、バラバラな死体とかはなかった。

当然小学校では、校長先生や教師連中は口を酸っぱくして

「そこは危険なので決して潜り抜けないように」

と指導していたが、言う事を聞かない子どもは一定数いるのは仕方のないことだった。
最近は色々対策されたようで、ここ十年で死んだ人は二人だけだが、未だに危険なのは言うまでもない。




当時、知恵遅れと健常者の中間ぐらいの子がクラスにいた。
C子という名前だが、クラス内でいつも成績がビリだったので色々な蔑称(べっしょう)で呼ばれていてかわいそうだった。
でも、本人は馬鹿にされていることを気にした様子もなく、いつもニコニコしていた。

C子の家は私の家の三軒隣だったので、時々一緒に登校することもあった。
たまに、C子の母親から

「C子を頼むわね」

なんて言われたりしていた。
当時、C子には五歳ぐらい年下の弟がいて、その子とも一緒に遊んだ事もある。

C子は知恵の関係か、母親のいう事を聞かない(というか理解出来ない?)場合が多かったので、この踏切でもいつか事故を起こすのじゃないかとひやひやしており、私もそう感じていたのでよく注意していたのを覚えている。
大抵の子どもは遅刻が嫌で遮断機を潜るんだけど、C子は何を考えているか不明なまま潜る事があったので、特に怖かった。

ある朝、私が学校に行こうとしたらその踏切でC子が血まみれになって倒れていた。
一人で通学中にはねられたみたいで、頭から血を流していたが意識はほとんどなかった。

誰かが救急車とC子の母親を呼んでいたので、すぐにC子の母親が飛んできた。
救急車が来るまでの数分間、C子の母親が血まみれのC子を抱きしめて

「この子はなんでこんな…」

とか

「しっかりして」

とか色々いいながら涙を流していた。
救急車が来て、C子とC子の母親が乗り走り去った。

その救急車に乗り込む時のC子の母親の表情…
涙は流していたけど、満面の笑みだったのが未だに忘れられません。
デスノートでLが死ぬ時の八神月の顔みたいな。

ちなみに、いつも誰かと一緒に通学するC子がなぜその日だけ一人だったのかは不明です。


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