昔、高校生くらいの頃廃墟などの怖いスポットを巡る遊びをよくしていました。
これはバイクで30~40分くらい行ったところにある、有名な廃墟の病院に仲間と10人くらいで行ってみた時の話です。

閑静な住宅街にあるその病院はそこまで大きくはありませんでしたが、それでもこじんまりした総合病院のような感じでした。
さっそくバイクを外に停めて私たちは中に入っていきました。

中はゴミが散乱していて、その病院が当時のまま放置されている状態でした。
手術台なんかもそのままになっていて、これは本当の心霊スポットだなといったような具合です。
それと同時に、落書きなんかも多かったので、不良のたまり場にもなっているような感じもしました。




とりわけ何も起こらず、中をみんなで散策していると、暗闇から人がさっと出てきたような感じがしました。
私たちはパニックになり、みんなで慌てて外へ出ました。

みんなで人がいたな~と言って興奮しながら外で騒いでいました。
確かにあれはお化けとかではなくて、なかにたむろしていたような感じの若者っぽかったと話していると、一人の中年のおじさんに話しかけられました。

その病院の前にはスナックがあったのですが、そのおじさんはそこの常連だったようで、私たちみたいなやつがしょっちゅうこの廃墟に来ることにとても迷惑していると言って説教がはじまりました。
さらに、そのおじさんは

「自分はやくざだ」

と言いはじめ、

「お前ら全員事務所に連れて行ってうちの若いもんにしばかせる!」

と言って怒りはじめました。
私たちはひたすら

「すいません、勘弁してください」

と謝りましたが、その怒りは全然おさまらずにただ茫然とその人の説教を聞いていました。

しまいにはそのスナックの店員さんが表に出てきて、おじさんをなだめて私たちを解放してくれてなんとか事無きをえました。

後日、仲間内では笑い話となりましたが、その当時は本当にお化けよりもおじさんの方が怖ろしかったです。
もし心霊スポットに行かれる際は、そういった恐怖もあることを覚えておいて下さい。