今日も仕事で疲れてぐったりしながら電車のつり革に捕まっていると、前の席に座っている女が突然ブツブツ言い出した。

「な…く…だ」
「あ…」

最近滅茶苦茶暑いから、こういうへんなのよく見るよな。
まあ、気持ちはよ~くわかるが気味が悪くてしょうがない。




「な…こ…やば…あたま…」

…なんだろうな、よくいるじゃん、こういう女。
学生時代のクラスにも教室のはじっこでさ、

「よくわからない漫画か小説か読んで時々ニタァーって笑ってるような、地味~な女がさ。服もどこか黄ばんだ白の時代遅れのワンピース着てて、変なフリフリがついた靴下とえらいださい靴はいてて、もういかにもーって感じでさ。ああイヤだイヤだ早く降りてえ、つうかどっか行けよこのクソアマ。」

俺を見ながら女はニタァーと笑った。